退職願いと退職届け [退職届の書き方]
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「退職願い」と「退職届け」とではどちらが一般的なのだろうか。
「退職願い」は、社員が会社にたいして「退職させてください。お願いします。」という感じだろうか。
退職の決定権は会社にあるようなニュアンスだ。
「退職届け」は、社員が会社に「退職しますという意思をお届けする」という雰囲気があり、退職の決定権は社員にあるように感じられる。
退職願いでは、退職したいのにいつまでも許可が降りないかもしれない。
会社にとっては人材流出を防ぎやすいメリットがある。
退職届けでは、その逆だ。
退職するときは「退職願い」と「退職届け」とどちらのタイトルかは、その会社の雰囲気に因るのかもしれない。
ところで社長が退職するときってどうなるのだろう。
「退職願い」と「退職届け」とのどちらかなんてことよりも誰に出すのだろう。
出す必要はないのかな。
「退職願い」を次期社長に出すのだろうか。
「退職届け」を副社長に出すのだろうか。
話しは再び飛ぶが、本人が出すのではなく。
会社が社員を退職させたいときに使ってもいいのではないだろうか。
「あなたに辞めてほしいのです。どうか退職してください。お願いします。」
あるいは、
「あなたを退職させます、と会社の意思をお届けする。」
よくわかりません。
退職届けフォーマット [退職届けのフォーマット]
私は派遣社員だが、今派遣されている会社はとてもユニークだ。
ありとあらゆるドキュメントにフォーマットが用意されているのだ。
フォーマットが揃っているからユニークというわけではない。
なぜか退職届けだけにはフォーマットがない。
理由を調べたら、創業者の意向とのことだった。
創業者は、こう考えていたそうだ。
退職届けを受け取るのは残念だけれど、仕方のないこと。
人によっては退職したほうが幸せな人だっている。
それなら、この会社での成長の証を退職届けで表現してほしい。
だから退職届けのフォーマットは用意したくない。
好きに書いてほしいとのことだった。
ここからユニークな退職届けが大量に生まれることになった。
俳句フォーマットの退職届け、
短歌フォーマットの退職届け、
折り鶴フォーマットの退職届け、
日記フォーマットの退職届け、
仕掛け絵本フォーマットの退職届け、
畳サイズ(畳フォーマット)の退職届け、
最近では、ブログ・フォーマットの退職届けや
SNSフォーマットの退職届けまで存在する。
こうなるとほとんど芸術作品のレベルである。
退職届けのフォーマットは用意しない、この一つのルールでここまでユニークなものができるとは。
何だか感動だ。
フォーマットがないから感動できるのかもしれない。
退職届のサンプルって [退職届のサンプル]
見方を変えるとサンプルはとても面白い。
何とサンプルの収集家までいるらしい。
例えば化粧品のサンプルコレクターとかのような人がこれだ。
しかしこんなサンプルコレクターがいるとは驚いた。
なんと「退職届け」のサンプルを集めている人がいたのだ。
どんな人だろうか?
もしかして、入社、退職届け、入社、退職届け、入社、退職届け、のようにひたすら転職を繰り返しているのだろうかと私は思った。
しかし違った。
この退職届けのサンプル収集家は、別に入社と退職を繰り返しているわけではなかった。
実は経営コンサルタントだったのである。
しかもリストラ専門のコンサルタントだ。
いかに気持ちよく社員に退職届けを提出させるか?
それには素敵なサンプルがいいのではないだろうか?
そんなことをいつも考えているという。
そこで顧客の会社から退職届けのサンプルを見せてもらうことしているというのだ。
そして退職届けのサンプルを見ながら「ここは書き方を変えたほうがいい」と評価するとのことだ。
退職届けのサンプル程度でも工夫すると、
効果があるという。
実際に彼の顧客はこの退職届けのサンプル改善だけで
人事部の稼動時間が5%も減り、結果残業代も減らすことが出来ているのだ。
退職届けのサンプル、あなたの会社はどうですか?
退職届の書式 [退職届けの書式]
私は会社の人事部で働いている。
この会社には退職する人が多い。
必然と退職届けを目にすることも多くなる。
しかし書式がなっていない。
本当に退職する気があるのか?
退職届けの書式くらいきちんとしてほしい。
だいたい書式があることを知らない人が多い。
出張届けや勤務報告書は何度も書くから書式は知っているのだろうけれど、退職届けは書くとしたら1度だけというのが普通だ。書式を見たことがない人が多いのも無理はない。
じゃあ、研修でもやったらどうだろうか?
「一般社員のための退職届けの書式研修」
「管理職のための退職届けの書式研修」
「役員のための退職届けの書式研修」
「社長のための退職届けの書式研修」
「新入社員のための退職届けの書式研修」
なんて暗い研修ばかりだろう。
そんな研修をするくらいなら
やはり退職届けの書式は間違っていても
あまり目くじら立てなくてもいいように思えてきた。
退職届けの書式が間違っていると指摘されるほうも嫌だろう。発つ鳥後を濁さずというが、送り出す側の気持ちも大事だ。退職届けの書式、たったそれだけで不快にさせるのも辛い。退職届けの書式を丁寧に説明する。
それが私の仕事なのかもしれない。
退職届けを持ってきた人を気持ちよくお送りすればいいのだと思う。
退職届の書き方 [退職届の書き方]
ようやく私は退職を決意した。
退職するなら退職届けを持って上司に提出すればいいのだろう、
そう考えて筆で退職届けを書いて部長に持っていった。
「お世話になりました。退職させてください。」
しかし退職届けには書き方というものがあった。
退職届けの書き方? ドラマでは筆と墨汁で達筆に書くのをよく見かける。
それが一般的と思っていたのだが、
現実の退職届けの書き方はそうではなかった。
会社に退職届けのフォーマットがあるのだ。
書き方が決まっていて、フォーマットに則って書く必要がある。
退職届けの書き方には筆と墨汁が必要とは書いてなかった。
ボールペンと印鑑があればいいのだ。
どうも最後まで段取りが悪いようだ。
書き方でミスがでるなんて。
早く退職したい一心で届けを書いたのに。
本屋で書き方を調べておけばよかったかな。
それともインターネットで書き方を検索すればよかったのかな。
いや、就業規則の退職の項目を見ておけばよかったのかな。
まさか退職届けの書き方でミスがあるなんて。だって退職届けだよ。
届けの書き方なんてどうでもいい。
書き方よりも確実に退職できる方法が知りたい。
書き方よりもね。
とにかくもう一度書き方の正しい退職届けを書いて提出しよう。
もう書き方が違うと言われたくない。






